介護職の転職理由ランキング 面接での印象の良い伝え方も解説

 

介護職の転職理由は、職場の人間関係や収入の少なさなどがあります。厚生労働省が発表したデータをもとに、前職を辞めた理由をランキングにしました。あわせてスムーズな転職活動をする理由や方法を紹介します。

 

介護職の転職は何が多い?

 

 

キャリアアップや昇給、待遇改善をめざすとき、転職はひとつの方法です。

転職を考える介護職で働く人のために、転職理由をランキング形式でまとめました。

転職したくなる理由は、多くの人が考えるものなのかを知りたいときに活用してください。

 

介護業界で働くなかで、「給料が上がらない」「資格手当がつかない」「職場の環境がよくない」と感じている人もいるでしょう。

ほかにも転職を考える理由としては、さまざまなものがあります。

 

介護職として働きながら転職を考える人へ向けて、介護職の転職理由ランキングを紹介します。

転職の面接で前職をやめた理由を聞かれたときに使える、印象の良い伝え方も紹介するので、転職活動の参考にしてください。

介護職転職理由ランキング

 

厚生労働省が発表した「令和3年度 介護労働実態調査結果」を参考に、介護職での転職理由をランキング形式でまとめました。

なぜ介護職でその転職理由があがるのか、理由ごとに解説します。

 


新規求人倍率有効求人倍率

全職種2.29倍1.15倍その他の保険医療の職業3.83倍1.67倍

【転職理由ランキング】

順位

理由

1位

職場の人間関係

2位

結婚・妊娠・出産・育児

3位

将来の見込みが立たない

4位

収入が少ない

5位

他にいい仕事・職場があった

 

引用:厚生労働省「令和3年度 介護労働実態調査結果」p81 前職をやめた理由

 

 

1位:職場の人間関係

全体の約19% が職場の人間関係を転職理由にあげており、介護業界でも悩みを抱える人が多くいます。

介護の現場は常に人手不足の状態ですが、スタッフ同士の連携が不可欠な仕事であり、スムーズな連携ができずに仕事が滞るとストレスを抱えてしまいます。

施設内の限られた人間関係になりがちで、閉鎖的なコミュニケーションが影響している場合もあります。

 

 

2位:結婚・妊娠・出産・育児

結婚・妊娠・出産・育児を理由に仕事をやめる人は全体の約17% で、介護の仕事でも女性の方に多くなっている理由です。

介護の現場の仕事は夜勤があり、妊娠中や出産後すぐは体に負担がかかりやすいほか、子どもが小さいうちは預け先がなく働くことが難しくなるためです。

 

 

3位:将来の見込みが立たない

将来の見込みが立たないことを理由に、全体の約16% が仕事を辞めています。

介護業界で働く人の昇給や待遇改善は常に国も考えていますが、すべての介護施設が対象になるわけではありません。

資格取得のサポートや資格手当がない施設も存在し、キャリアアップの難しさに悩んだ結果、転職を考える人が少なからずいます。

 

 

4位:収入が少ない

収入の少なさを理由に仕事を辞める人の割合は、全体の約15% です。

介護業界の給与は処遇改善が進んでおり、年々アップしていますが、担当する業務量に比べると安いと感じる人が多い傾向にあります。

処遇改善加算は国が積極的に取り組んでいるものの、事業所によるところがあり、仕事量が増えても収入が少ないままの施設も存在します。

 

 

5位:他にいい仕事・職場があった

転職を考えており、他にいい仕事や職場が見つかったことをきっかけで仕事をやめる人は、全体の約14% です。

以前から次の職場探しをしていた人に限らず、偶然近所で条件の良い介護施設の求人を見つけて転職した人も含みます。

 

介護の職場でランキング1~4位の理由をかかえながら働く場合は、より働きやすい職場を求めての転職がおすすめです。

介護職は売り手市場 積極的な転職活動で解決できる可能性

 

介護業界で働く人材は常に不足しており、厚生労働省が発表した「令和3年度 介護労働実態調査結果」の「働く上での悩み、不安、不満等について」の調査結果では、人材不足の悩みが52% を占め、最も大きな問題になっています。

介護の現場のスタッフにとっては大変な状況ですが、これから転職を考える人は売り手市場であり積極的な転職活動ができる有利な状況と言えます。

 

働く側が職場の場所や待遇などを比較・検討して有利なところを決められる状態にあり、現在の職場で不安や不満があれば転職すると、働きやすく納得の環境で仕事ができる可能性があります。

介護職面接での転職理由の伝え方

 

転職理由の上位であっても、そのまま転職希望先の面接で伝えては、ネガティブな印象を与える心配があります。

本当の理由を伝えることはもちろんですが、表現の仕方を変えて面接官に前向きな印象を与えましょう。

 

介護業界で多い転職理由の、言い換え方を紹介します。

 

 

介護転職理由「人間関係」

前の職場で人間関係がうまくいかず、退職した理由を言い換えた例を2つあげておきます。

 

・介護観の違いによる摩擦で人間関係が上手くいかなかった場合

「以前の職場では利用者さんひとりひとりのケアをていねいに行うことを提案しましたが、周りには効率よく業務をこなすことを優先するよう言われました。

何度か提案したものの改善が難しかったので、スタッフの方々の連携により、質の高いケアを提供されている御社に応募いたしました。」

 

・職員同士のコミュニケーションが苦手な場合

「私は質の高いケアを利用者さんへ提供したいと考えております。

御社では利用者さん第一の考え方を大切にされており、業務に集中できる環境があると感じました。」

 

 

介護転職理由「収入が少ない」

前職での収入が少なく、収入を増やす目的で転職を決断した場合の理由から志望動機へつなげる例です。

 

・キャリア制度がなかった

「前職は介護業界を未経験で就職したので、仕事で役立てようと働きながら資格取得にはげみました。

しかし資格手当や資格取得に対するサポートのない施設だとあとから気づき、より広い介護業務にあたるために転職を決意しました。

 

御社では資格手当の支給があり資格取得の応援をしてくださるとうかがいましたので、キャリアアップに一層取り組み、御社のお役に立てればと考えております。」

 

 

介護転職理由「他にいい仕事・職場があった」

以前の職場の給料や待遇よりも良い仕事や職場を見つけ、応募する場合の理由を紹介します。

一番の理由が「近いから」であっても、必ずそのほかの理由をあげましょう。

 

・担当人数が少なく、集中してケアができそう

「私は前職で担当した利用者さんの人数が多く、十分なケアができていないと不安に思っておりました。

こちらの施設ではユニットあたりの人数が以前の職場より少なく、ひとりひとりと向き合ったケアができるのではと感じております。

利用者さんをより大切にしたケアをしたいと思い、応募いたしました。」

 

・資格取得を応援してもらえて、よりやる気が出た

「業務の質を高め、より幅広い仕事を任せていただけるよう、働きながら資格学習を進めております。

御社は資格取得のサポートをされていると伺い、ますます質の高いサービスの提供ができそうだと感じました。」

介護職の転職は転職コンサルタントに相談がおすすめ

 

介護業界でスムーズに転職活動を進めるには、介護職専門の転職コンサルタント・エージェントへの相談がおすすめです。

介護の現場で働きながら転職活動も並行して進めると、相当多忙で休日や休憩時間をさくことになります。

 

その点、転職コンサルタントに相談し転職活動のサポートを受けると、あなたが希望する給料や待遇などを参考に適した求人を紹介してもらえます。

一般の転職サイトで探しただけでは見つからない、非公開求人もプロの転職コンサルタントのところにはある可能性が高いです。

 

介護業界で転職成功するには最新の転職事情の情報収集が欠かせませんが、転職コンサルタントは情報提供も行っています。

紹介を受けた求人の中で就業を希望する会社があった場合は、あなたに代わって連絡を取り、面接などの時間を調整してくれるところもメリットです。

 

初めての転職活動であっても、履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策なども行っており、あらゆる相談に載ってもらえます。

手厚いサポートがありながらも無料で利用できるため、介護業界での転職にはおすすめの方法です。

 

転職エージェントに相談する。

 

まとめ:転職理由を前向きに捉えて上手な転職活動を

 

現在の職場で人間関係や収入の少なさなどに悩んでいる場合、転職して状況を改善することもひとつの方法です。

たとえば「人間関係が理由で仕事を辞めても大丈夫?」と心配になっても、同じ理由で辞めて転職し成功している人がいます。

 

転職活動に不安があればプロの転職コンサルタントに頼ると、スムーズに次の職場が見つかるはずです。

転職を考え始めたときは、早めに相談してみましょう。

 

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