介護職の給与改善 ケアマネージャーの年収を500万円にするには

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この記事では、以下の2点について解説しています。

・ケアマネージャーの給料事情

・年収500万円を目指す方法

現在のケアマネージャーの給料事情から、今後どうやって年収を500万円にするのかの対策を具体的に紹介していますので、待遇に不満がある方は参考にしてみてください。

 

ケアマネージャーの年収500万円は可能か

 

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結論からいうと、ケアマネージャーが年収500万円になることは可能です。

その理由は、近年は介護ニーズが増えており、ケアマネージャーが求められているからです。

同じ介護の仕事であっても、ケアマネージャーでしかできない仕事があるので、年収500万円の待遇は当然だといえるでしょう。

現に、国もケアマネージャーに対する待遇改善を明言しています。

国は介護職員の待遇改善のため、2019年に「介護職員等特定処遇改善加算」を運用しました。

そのため、施設で働く介護業務を兼任するケアマネージャーは加算対象になっています。

居宅ケアマネージャーは対象外ではありますが、今後対象になる可能性はあるでしょう。

 

介護職・ケアマネージャーの平均給与について

 

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それでは、実際にケアマネージャーの給与がどのくらいなのか、具体的な数値を見ていきましょう。

参考にするデータは、厚生労働省による「令和2年度介護従事者処遇状況等調査」です。

介護職員等特定処遇改善加算Ⅰ~Ⅱを取得している事業所で働く月給・常勤の者の、令和2年2月のデータによると以下の給料をもらっているとわかります。

 

平均給与

介護職

325,550円

約390万円

ケアマネージャー

362,510円

約435万円

 

データによると、介護職の平均給与に比べると専門職であるケアマネージャーの給与が高くなっています。

ケアマネージャーは、専門的な知識を必要とし取得難易度が高いことから、介護職と比べて平均給与額が高いのは納得できるはずです。

さらにケアマネージャーは介護ニーズの増加により社会から必要とされる職業であることから、待遇が高いのは当然だともいえます。

ただし、ケアマネージャーの年収が500万円に届いていないことから、需要が高い割に待遇が見合っていないとも判断できるでしょう。

実際に、介護の現場で働いており、十分な給与が得られていないと感じている方も少なくないはずです。

 

協会が名言:ケアマネージャーの年収500万円を目指す

 

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現状はケアマネージャーの待遇が見合っていませんが、日本介護支援専門員協会の会長の発言から、今後は待遇が改善される可能性があるでしょう。

 

2022年6月26日の社員総会後の記者会見で、柴口里則会長は次のような発言をしました。

 

・ケアマネジャーの処遇改善、基本報酬の引き上げが必要

・介護支援専門員の年収の水準が、500万円になるよう目指す

 

記者会見の質問は、2024年度の制度改正・報酬改善に関するものでした。

会長は以前からケアマネージャーの処遇改善を訴えてきており、とくに居宅介護支援の収支差率をプラスにして黒字化に持っていくべきだと会見で述べています。

業務の効率化のため、ICTの活用の普及についても言及されています。

協会の会長が明言したからといってすぐに改善されるとは限りませんが、改善される方向に進もうとしていることは確実です。

 

ケアマネージャーで年収500万円を目指す方法

 

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ケアマネージャーが年収500万円を目指すなら、2つの方法が考えられます。

ひとつは国の処遇改善を待つこと、もうひとつは転職です。

どの方法を選択するかは人それぞれですが、それぞれ具体的な対策を次の項目から詳しく紹介していきますので、参考にしてみてください。

 

今の職場で経験を積みつつ国の処遇改善を待つ

 

国も、以下の理由から介護職の待遇見直しが必要なことは十分理解しているようです。

 

・介護の需要が高まっている

・介護職の人材が不足している

・待遇改善で就業者を増やす必要がある

 

現在は、超高齢化社会となっており、多くの人が介護サービスを必要としています。

しかし、介護職全体の人手が不足しており、さらにケアマネージャーの受験資格が厳格化したことにより受験者数が減っている現状があります。

そのため、更なる待遇改善により、人手不足の解消が期待されているのです。

このような理由から今後はケアマネージャーも待遇改善される方向で進んではいますが、仕事量に見合った給与になるにはもう少し時間がかかるのではないでしょうか。

国の処遇改善を待つという選択をするのであれば、それまで経験年数を積み上げていきましょう。

なぜなら、経験年数が上がるほど、ケアマネージャーの給与はアップする傾向にあるからです。

安易に転職を選択するのではなく、同じ職場で長く勤めてスキルを高める方法も、選択肢のひとつとして考えてみてください。

長く勤めていれば、管理職に就く可能性が高まり、給料アップがしやすくなるからです。

 

転職で年収500万円以上の求人を探す

 

長く勤めても給与がアップする見込みのない職場に勤めているなら、転職もいいでしょう。

ケアマネージャーは500万円に届かない現状がありますが、すべての職場で給料アップが難しいというわけではありません。

人手不足を逆手に取れば、待遇のいい職場を見つけることは可能です。

 

年収500万円を目指すなら、昇給制度がある職場を探すのが一番でしょう。

しかし、自分で待遇のいい職場を探そうと思っても、なかなかいいところが見つからないかもしれません。

また、転職が成功するのか不安に思われる方も多いでしょう。

待遇がいい職場は応募者が多く、ライバルが多い傾向にあります。

 

そんなときには、転職事情に詳しいプロのコンサルタントの力を借りてみてはどうでしょうか。

つまり、転職コンサルタントを利用するということです。

 

転職コンサルタントを利用すると、以下のメリットがあります。

 

・無料で職場を紹介してくれる

・年収アップを考慮した職場を紹介してくれる

・転職事情についてアドバイスが得られる

・職場との連絡や調節をしてくれる

・履歴書や面接対策の相談に乗ってくれる

 

経験に応じて給料アップが見込める職場を紹介してもらえて、採用率アップのため履歴書や面接対策のアドバイスが得られるメリットがあります。

転職コンサルタントのサポートを受け、スムーズに転職活動を行うことが可能です。

現在のケアマネージャーの給料に満足していないなら、転職コンサルタントの利用はおすすめです。

 

まとめ:ケアマネージャーは尊重され高い給与をもらうべき

 

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ケアマネージャーはケアプランを作成することが主な仕事で、介護を受ける方の相談に乗り、適切なサービスを受けられるようにする重要な役割があります。

ときには、介護を受ける方の心の支えになることもあるため、重要な人材だといえるでしょう。

しかし、他の介護職よりは給料が高いものの、業務量に見合っていないと不満の声も聞こえます。

このような理由からケアマネージャーは、本来ならもっと待遇が改善されるべき職業ではないでしょうか。

年収500万円を目指すなら、国の待遇が改善されるのを待ちながらスキルアップするか、転職がおすすめです。

転職をする場合は、転職コンサルタントを利用するとスムーズに転職活動ができるでしょう。

ご自分に合った方法を選択して、年収アップを目指してみてください。

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