介護職ボーナスはいつ頃にもらえるの?
介護職のボーナスはいつ頃いくらくらいもらえるのでしょうか?
このページでは介護職のボーナス支給時期や施設・職種別平均支給額を紹介します。
今よりボーナス額をアップする方法も紹介するので、納得のボーナス額をめざしたい人はチェックしてください。
介護職のボーナス(賞与)について
毎日忙しい介護の仕事をするなか、働きに見合った給料やボーナスがもらえると、はげみになる人は多いはずです。
ボーナスがもらえるとして、いくらくらい、いつもらえるかは気になるところです。
令和3年度 介護労働実態調査結果によると介護職の正社員の約7割がボーナスをもらっており、ボーナス額は増加傾向にあると言われています。
介護職にたずさわる人たちが納得できる額をもらえると、気持ちよく前向きに働けるのではないでしょうか。
ボーナスがもらえる時期や金額などは、施設や働き方、勤続年数などの条件によりさまざまで、同じ勤務形態や勤続年数でも金額差があります。
そのため、納得できる働き方と給料・ボーナスの職場を選んで働き続けることもできます。
このページでは介護職のボーナス平均額を解説します。
あわせて給料やボーナスが上がる働き方のポイントも紹介するので、仕事内容に見合った賃金をもらえるよう参考にしてください。
介護職のボーナスはいつもらえる?
介護職のボーナス支給時期は一律で決まっておらず、冬は12月上旬~下旬に、夏は6~7月に支給する施設が多いといわれています。
中には夏のボーナスを8月に支給するところもあり、支給時期がわからないときは勤務する職場へ尋ねましょう。
冬のボーナスの査定期間は6~12月、夏のボーナスは1~5月で、その期間にボーナス支給の対象条件に合った働き方をしているともらえます。
支給回数は施設などによって異なるため、2回のところもあれば1回のところもあります。
介護職のボーナスの平均を調査 どれくらいもらえる?
介護職で働く人材は今後もますます必要とされ、人材不足は続く可能性があります。
人手が足りない事業所はひとりひとりの仕事量が増し、その分給料や賞与への反映を期待するでしょう。
介護業界の給料は制度の改正などによって上がる傾向にありますが、賞与はどうでしょうか?
給与だけでなく賞与も同時にあがれば、忙しさが増したとしても働く意欲がわく人もいるはずです。
以下、項目別に介護職のボーナス額の平均を紹介するので、自分の職場のボーナス額は適当か確かめてみてください。
介護職全体のボーナス平均について
ボーナスの平均支給額(年額) |
|
全体 |
約59.1万円 |
男性 |
約61.7万円 |
女性 |
約58.1万円 |
介護職のボーナス支給額(年額)の平均は、男女全体で約59.1万円という結果があります。
男女別でのボーナスの平均支給額は男性が約61.7万円で女性が約58.1万円と、男性の方が平均額の高い結果が出ています。
資格や経験年数、働き方などにより男女で違いがあり、男性だから高い、女性だから低いとは言い切れません。
たとえば都道府県によりボーナス額の差は大きく、かなりの差がつく場合もあります。
できるだけボーナス支給額の高い職場で働きたいときは、都道府県別のボーナス支給額も参考にしましょう。
介護施設別のボーナス平均について
施設名 |
ボーナスの平均支給額(年額) |
訪問介護 |
約48.0万円 |
デイサービス |
約51.5万円 |
通所リハビリテーション |
約63.0万円 |
小規模多機能型居宅介護 |
約49.1万円 |
グループホーム |
約43.8万円 |
特別養護老人ホーム |
約79.4万円 |
介護老人保健施設 |
約71.6万円 |
介護施設別のボーナスの平均支給額は、特別養護老人ホームが最も高額になりました。
昼夜問わず介護を行う施設ほど、給与だけでなくボーナスの金額も高い傾向があり、次いで介護老人保健施設が高くなっています。
デイサービスや訪問介護を行う施設は、夜勤がないことからボーナスの金額は低めの傾向。
グループホームのような利用者さんの自立をうながし、スタッフは基本的に見守る立場で介護サービスを提供する施設はさらに低い傾向が見られます。
行う介護サービスが重労働かどうか、夜間に行うかなどのポイントも、ボーナス額を左右するようです。
介護職種別のボーナス平均について
職種名 |
ボーナスの平均支給額(年額) |
社会福祉士 |
約65.3万円 |
介護福祉士 |
約59.4万円 |
介護職員初任者研修 |
約45.3万円 |
実務者研修 |
約46.1万円 |
無資格 |
約39.8万円 |
社会福祉士と介護福祉士はどちらも国家資格ですが、福祉の現場で介護が必要な人の相談に乗る仕事をする社会福祉士の方がボーナスの平均額は高くなりました。
現場で直接介護にたずさわる介護福祉士の方が体を使う仕事が多く、体力が必要ですが、社会福祉士のボーナス額には及びませんでした。
無資格で介護の仕事を始めた人や介護初心者がめざす資格の介護職員初任者研修は、国家資格に比べると比較的取りやすい資格です。
無資格で働く場合より平均してボーナスが大幅にあがるので、早めの取得をおすすめします。
介護職でボーナスアップさせる方法を紹介
介護職のボーナスがさらに上がると、働く意欲が増す人もいるはずです。
今より少しでもボーナス額を増やしてやりがいを感じるために、介護職でできるボーナスアップのコツを紹介します。
介護職の資格取得でボーナスアップ
ボーナスは多くの介護施設で基本給にもとづき決定するため、基本給を上げるよう努力するとあわせてボーナスもあがり、年収がそれまでよりも大きくアップするでしょう。
基本給を上げるには、介護職の場合資格取得がおすすめです。
上の章で資格別のボーナス平均支給額を紹介しましたが、取得の難しい資格ほどボーナスは高く、つまり基本給も高いと言えます。
介護の現場で働きながらすぐに国家資格を取得することは難しいですが、まだ資格を持たない人は初歩的な資格を取ってみましょう。
介護職員初任者研修の取り方についてご紹介します。
介護職員初任者研修は、各都道府県指定の業者や法人が開く研修会へ参加すると取れます。
受講に必要な資格はなく、初心者でもチャレンジが可能です。
基本的な介護の知識をひととおり学べるカリキュラムで、通学のみ、または座学部分は通信で実習部分は通学、のどちらかを選びます。
学びやすいスケジュールの講習を選ぶことが可能で、最短1か月~4か月程度での受講コースが用意されています。
介護職ボーナスアップの秘訣 転職活動
今の職場で働きながらボーナスアップをめざす方法のほかに、転職してボーナスや給与の高いほかの職場へ移る方法があります。
新しい環境へ移ることは勇気が必要ですが、さらに満足のいくボーナスをもらって働くにはおすすめの方法です。
介護職は人手不足のため売り手市場であり、積極的に転職活動をすると給料アップを期待できます。
働きながら転職活動をするには、コンサルタントサービスの利用が便利です。
コンサルタントサービスでは、希望や経験に合う求人を探すだけでなく、最新の転職事情をプロからアドバイスしてもらえます。
あなたに代わって希望する就業先との連絡や調整を行うほか、履歴書の書き方や面接対策など相談にも乗っています。
無料で利用できるため、費用の心配なく新たな職場探しができます。
ひとりでの転職活動もできますが、働きながらでは情報収集の時間が限られてしまい、一般の人には非公開の求人もあります。
その点コンサルタントサービスを利用すると、あなたに代わって情報収集などを行ってくれるので、忙しくてもあきらめずに転職活動ができます。
まとめ 介護職員のボーナス事情の今後について
介護職はより良い環境で働けるよう国も支援しており、この先も給与・ボーナスアップを期待できます。
現在の職場で働き続けても制度のおかげで給与アップする可能性はありますが、より早く大幅なアップをしたいときは転職活動を考えましょう。
もしかすると今と同じような条件で、高い給料の職場があるかもしれません。