【2023年最新版】介護職用 履歴書の書き方3 項目別 その2(職歴から本人希望)
職歴の書き方
職歴は学歴の下へ1行あけてから「職歴」と書いた後、書き始めます。学生時代のアルバイトなどは書かず、社会人になってからの経験だけにし、勤務先名に加えて所属部署と雇用形態も明記します。雇用期間の短い勤務も全て記入し、漏れのないよう正確に書きましょう。
・書き方例 契約社員の場合
〇年△月 株式会社〇〇〇〇入社(契約社員として)
〇〇支社 〇〇営業部 〇課に配属
・書き方例2 社名変更があった場合
〇年△月 株式会社〇〇〇〇入社(現株式会社□□□□)
〇〇支社 〇〇営業部 〇課に配属
略さず、統一した形式で書く
勤務先名の「株式会社」を(株)など略して書かず、正式名称で記します。職歴は西暦か和暦で統一し、最上部の日付欄と同じ表記方法にしましょう。全ての職歴を書き終えた後は、改行して右すみに「以上」と添えます。
退職理由は簡潔に
退職歴があれば職歴欄に必ず書きますが、退職理由を詳細に記入する必要は原則ありません。
・自己都合の場合は「一身上の都合のため退職」
・契約期間の終了では「契約期間満了につき退職」
・倒産やリストラのときは「会社都合により退職」
いずれかの書き方を使います。職歴欄は限られており、詳しく書くスペースはないため、決まり文句のみにします。詳細な退職理由は面接で伝えれば問題ありません。
・自己都合とは?
一般的な正社員の多くが自己都合を理由に退職しており、在職時に自分から上司へ仕事を辞めたいと伝え、退職した場合は自己都合です。会社の経営悪化を察知して、倒産前に辞めようと退職したときは、自己都合にあてはまります。ただし、くり返し短期間での転職をした場合は退職理由を添えた方が良いでしょう。何度か転職しておりそのたび職種が違うときや、前職を辞めた後で長いブランクがある場合も、退職理由を書いた方が良いです。
・会社都合とは?
退職理由が会社都合は珍しいケースです。
・倒産
・事業所での大量雇用変動
・事業所の廃止
・解雇
・リストラ
以上の5つが当てはまります。
いかなる理由で退職した場合も、理由を偽ってはならず、嘘を書くと経歴詐称になります。正しく職歴欄へ記入しましょう。
取得した免許・資格の書き方
学生時代や前の介護職などで取得した資格は、履歴書の免許・資格欄へ記入します。
免許
職歴欄と同様に西暦または和暦に統一して、免許を取得した順に書きます。正式名称が長い、通称の方がよく知られるものでも正式名称を使いましょう。介護職への応募でおすすめの免許は、普通自動車運転免許です。募集要項に必須と記載がなければ、なくても構いません。都心部の介護施設は公共交通機関や自転車で移動が可能なために、車を使わないといわれます。反面地方の介護施設では、車での通勤がメインの場合が多いと思います。
・書き方例
〇年△月 普通自動車第一種運転免許 取得
資格
免許と同じく、西暦・和暦のどちらかに統一して記入しましょう。名称を省略せず書く、取得順に並べる点も同じ決まりです。介護職への応募のため、たくさんの資格を持つ人は関連のある資格に絞って書きます。
・記入例
〇年△月 介護福祉士初任者研修課程修了
主な介護系資格の正式名称一覧
介護の仕事の中では、資格名称を略して呼ぶことがあります。使われるケースの多い資格の略称を紹介します。
・ケアマネ=介護支援専門員
・介福=介護福祉士
・ヘルパー2級=訪問介護員2級養成課程修了
・初任者研修=介護職員初任者研修
などです。
志望動機
採用担当者は履歴書全体に目を通しますが、特に重視する部分のひとつは志望動機です。なぜその施設を選んだか、入社後どのような役に立ちたいか、スキルアップの意欲などをチェックしています。ポイントを押さえた志望動機の書き方例を2つ紹介します。
志望動機例1:前職も介護の場合
長年高齢者施設で、介護福祉士として勤務してまいりました。利用者様の身体介護をはじめ、レクリエーションなどイベント運営にも携わり、高齢者介護の理解を深められたと存じます。ケアマネージャー業務の経験はございませんが、現場で身につけた責任感と根気強さ、知識と経験を生かして信頼されるケアマネージャーになりたいと思っております。
志望動機例2:派遣社員から正社員へ
以前、自宅で母親の介護をしており、その中で介護の仕事に興味をもちました。そのきっかけから介護の仕事を知るため、まずは派遣社員として現場の施設へ勤務を続けておりました。実際の仕事を経験し、長く続けたいと考えましたので正社員を希望いたします。
自己PRや趣味特技欄の書き方
自己PRと趣味特技欄も、自分の長所をアピールできる部分です。自分らしさを分かりやすく伝える書き方を、簡単に解説します。
自己PRのポイント
自己PR欄では、求める人物像と合うか・仕事に対する姿勢・この施設で何ができるかをチェックされます。これまでの経験・持っているスキル・貢献できることをまとめて、簡潔な文章にします。志望動機欄と似た内容になりやすいため、混ざらないよう注意しましょう。
趣味特技には何を書く?
趣味特技欄も簡潔に記入しますが、人柄をアピールできる部分です。例えば野球観戦・音楽鑑賞・読書など、自由に書いて構いません。特技は、例えば柔道(初段)・珠算(二段)・英会話(英検1級)などと具体的な資格と共に書きましょう。
本人希望は書いてもいい?
特に希望がない場合は、本人希望欄へ「特になし」とは書かず、「貴社の規定に従います」と記入します。アルバイトやパートの場合は希望勤務曜日・時間帯などを書くケースもあります。しかし正社員希望で細かな希望を書いたり、応募要項とは異なる希望を出したりすると、「この人を採用すると後が大変そう」と思われやすく注意が必要です。複数の職種で募集がある場合は、「介護職を希望します」など希望職種を書きましょう。簡潔に希望職種のみを書き、「事務職は苦手なため希望しません」などの記入は避けます。
職歴から本人希望欄まで適した内容を書こう
履歴書は採用担当者が知りたい情報を簡潔にまとめ、分かりやすい文章の書き方がおすすめです。履歴書の職歴から本人希望欄を書くときは、ここで紹介したポイントを押さえた内容を考え、適切な内容を書きましょう。職歴や志望動機は採用担当者が特に知りたい内容のため、嘘を書かずこれまでの経験とこれからしたいことが伝わる内容を丁寧に記入しましょう。
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